2013年07月10日

2013 JSCRSに参加してきました

今年のJSCRSは東京ディズニーリゾートに隣接する舞浜のシェラトンとヒルトンで開催されました。
日程も木曜の午後から土曜までといつもとひと味違った感じです。

今回は近藤先生がケースレポート(白内障手術、屈折矯正手術)での発表がありましたのでスタッフも近藤先生と一緒に木曜の朝出発組と、院長と理事長事務長と一緒に木曜午後出発組に分かれて東京に旅立ちました。
金曜・土曜と休診になり患者様には大変ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。

毎年6月に開催される白内障学会、白内障屈折矯正手術学会(JSCRS)は、眼科の中でも大きな学会なのですが、最先端の治療を患者様に提供したい!という施設に取りましてはとても勉強になる学会です。
岡眼科では恒例なのですが、学会前にドクター、スタッフでどの講演やセミナーを聴講するかを決めるためのミーティングをします。
モーニングセミナーからイブニングセミナーまで1日びっちりスケジュールが詰まっている日もあります。
学会翌日には、参加スタッフが集まり自分が聴講した講演や勉強してきたことの意見交換を行います。自分が聴講できてない講演の話も他の人から聞けて、ドクターの意見も聞けますのでここでもまた勉強できます。聴講したことをそのまま話すのではなく、岡眼科との違いや疑問、実際はどうなのか?など議論は白熱します。

また、学会参加スタッフは学会レポートを翌日には提出という鉄の掟(笑)があります!今回は日曜が休みだったので助かりました(^^)
そして毎週金曜の勉強会でスタッフ全員の前で発表し学会で学んだことを全スタッフで共有していきます。

さてさて、岡眼科の学会参加の掟の話が長くなってしまいましたので(笑)さっそく第一日目です。

老視矯正の最前線、術後視機能に対する不満とその対処方法などを朝出発組のスタッフは聴講しました。
抄録で予習するとどちらも大変興味深い内容です。私は午後出発組でしたので視能訓練士の白石さんに一瞬バトンタッチします(笑)

【老視矯正の最前線】
老視とは?・・・『老視』と言われても聞きなれないかもしれません。いわゆる『老眼』のことです。
老視の定義は『加齢による調節幅の減退』です。わかりやすく言うと『はっきり見える範囲が狭くなった状態』です。
老視は加齢とともに皆さんがなるものですが、老視を手術等で治せる今の時代、老視=疾患ととらえることが大事とのことでした。
老視の治療方法を大きく分けると、以下のようになります。
・眼鏡
・コンタクトレンズ
・眼鏡+コンタクトレンズ
・手術

上記の中でも本講演では、近年の技術革新により開発されている様々な手術についてのお話がありました。
老視矯正手術のアプローチは主として二つ。
ひとつは角膜からのアプローチ⇒老視LASIK、角膜インレー
眼内レンズでのアプローチ⇒単焦点眼内レンズによるモノビジョン、多焦点眼内レンズ

それぞれの特徴を理解した上で患者様のご要望に合った手術をすることが大切です。
中でも、当院でも多数行われている多焦点眼内レンズは患者様の満足度も高く喜ばれています。
老眼になると今まで見えていた新聞や本、携帯電話の画面が見づらくなってしまう・・・
とても不便ですよね。しかし、手術によって裸眼で遠くも近くも見える生活を手に入れる事ができれば患者様の生活の質が向上します。今回の講演を聴いて、患者様の希望に沿った治療法を提案することの大切さを改めて感じました。またそのお手伝いをさせていただく立場として、日々精進せねばと襟を正す思いになりました。

この日の夕食は、韓国の李先生方とレイ眼科の松本玲先生とご一緒させていただきました。
海鮮中華のお店だったのですが、ビオラの生演奏もあり、料理も紹興酒も美味しくてとっても楽しい時間を過ごすことができました♪
が、近藤先生は明日発表で5時半には起きて準備しないといけないのに、この日の宴は2次会、3次会と続いていきました。。。

※写真は岡式LenSx用開瞼器を説明中の岡院長と李先生です。






李先生.jpg





学会2日目、モーニングセミナーから参加です。私たちは東京に泊まっていましたので5時半に起きて6時半にホテルを出発しました。
シェラトンに着くともう舞浜に泊まっているスタッフは到着していました。さすが!

老眼研究会と増え続けるLASIK術後眼のセミナーに分かれて聴講です。
老眼研究会はヒルトンだったので私は急ぎ足で向かいましたが、そこに見えているのに全然たどり着きません。今度から絶対バスに乗ろうと心に決めました。

今年の老眼研究会はスカイプを使って、カリフォルニアやチェコから質疑応答に答えていただけるようになってましたが、少し調子が悪かったみたいですね。。。
その後の多焦点眼内レンズアップデートも聴講したかったのですが、近藤先生の発表があるので早めに会場を出てシェラトンへ今度は循環バスで向かいました。

ケースレポートは器械展示場の中にある新しいスタイルの発表型式で、ほぼ満席で。周辺に立ち見のひともいました。
順番が8番目だったので、近藤先生の緊張がこちらまで伝わってきて私たちスタッフもドキドキしながら他の先生の発表を聞いていました。
その中でも東京歯科大学水道橋病院の白内障手術室へのフェムトセカンドレーザー導入、フェムトセカンドレーザーを用いた白内障手術の実際、の2つの講演は大変興味深かかったです。
岡眼科では、レーザー室と白内障手術室は別で患者様がオペ室間を移動します。
このスタイルが一般的のようですが、水道橋病院では通常のオペ室にフェムトセカンドレーザーを入れ患者様が移動することなく同室で一連の術式で行えるとのこと。
確かに通常のオペ室にLenSxを入れることができればいいかもしれませんが、空調やオペ室の広さ、クリーン度の問題など色々と難しそうです。

さて、この学会のメインイベントである近藤先生の発表の『角膜内リング挿入後に後房型有水晶体眼内レンズ挿入術を施行した円錐角膜の1例』が始まりました。
岡眼科ではICRSもICLもすでに多数の方に手術を行っていますが、近藤先生の発表はICRS挿入後にICLを挿入するという国内でもめずらしい症例でした。

いままで円錐角膜はハードコンタクトレンズで矯正し、コンタクトレンズが装用できなくなれば角膜移植手術をするしか治療法がありませんでしたが、この症例ではICRS術後角膜形状は改善し、眼鏡矯正視力が改善したため、ICLを挿入し裸眼視力も向上し、現在まで円錐角膜の進行もありません。
座長の先生方からも質問があり、とても活発な討論が行われました。
また良好な成績に対し非常に良い評価を頂きました。
とても有用な手術ですので今後も円錐角膜の方にはお勧めしていく予定です。




発表13.jpg




器械展示ブースでは1月の手術学会で岡院長が予約していた「ORTe」がJFCセールスプランより発売間近とのこと。
さっそく納品の日程が決められました。
いつもながらに岡院長は決めると早いです!!
私たちスタッフがあっと思う暇もありません(笑)
世界で市販機第一号は岡眼科に来ることになりました。
今年の視能矯正学会で使用経験を発表したいと思っています。
また岡院長が待ち望んでいた電子カルテのバージョンアップ情報もいただきました。
シャルマンのブースでは岡院長考案のLenSx用開瞼器が販売開始されていましたよ!


午後からは難症例・フェムトセカンドレーザーの一般講演を聴講しました。
フェムトセカンドレーザーの講演は3例(内CATALYS1例、LenSx2例)でした。
岡院長も質問されていましたが、岡眼科ではLenSxをレーザー室でおこなった後、通常のオペ室へ移動していただきますので、通常の白内障手術よりフェムトセカンドレーザーを使用するとやはり手術時間が長くなります。
またLenSxの初期成績や成熟白内障に対する前嚢切開をLenSxで行い、有用であるとの報告がありました。
岡院長は当院での経験をふまえて、数回質問や補足をしていましたよ!
「まだまだフェムトセカンドレーザーを使用した白内障をできる施設は数少ないけど、今後増えだろうから、それらの施設の参考になるように岡眼科での臨床成績も発表しなければなー」と岡院長がつぶやいておりました。

その後はAMO社の機械展示ブースでコーヒーをいただき(先生方は色々と今後の治療や欧米の動向などお話されていましたよ)東京駅へと向かいました。今日は東京でお寿司です!
毎回学会の楽しみは夕食にある!と言っても過言ではありません。頭を使えばお腹も減ります(笑)
初めて食べる江戸前寿司はとっても美味しかったです。でもあんなに沢山出てくるなんて。。。今日もお腹一杯でした。






シャルマン.jpg






学会第3日目もモーニングセミナーからの参加です。もうおにぎりとサンドイッチは食べ飽きましたがそんな贅沢は言ってられません。。。

私達は「再検証!多焦点眼内レンズ」を聴講しました。現在岡眼科での先進医療適応の多焦点眼内レンズはAMO社のテクニスマルチフォーカル、アルコン社のレストアでどちらも回折型レンズです。
今回はHOYA社の屈折型多焦点眼内レンズ「iSii」のセミナーでした。「iSii」は岡眼科ではまだ未使用のレンズですので、どんなレンズなのかとても興味がありました。
「iSii」は3焦点のレンズで遠方重視の明所瞳孔径の大きさに依存されるとのこと。
一般的に屈折型多焦点眼内レンズはハロー、グレアが強いと言われていますが、それが解決すれば見え方は鮮明のようです。
お二人の先生の使用経験を拝聴すると、片眼に「iSii」、もう片眼には回折型レンズを挿入するか比較的若い方に使用する方がいいようでした。

また今回の学会中に岡眼科で多数使用しているLENTISMPlusのように海外製の3焦点レンズのお話を開発者に直接聞く機会がありました。
岡眼科では白内障手術を受けられた方でも、add-onレンズを挿入して見え方の調整をすることもできます。
患者様に色んな選択をしていただけるように毎回学会では勉強して患者様に還元できるようにしていきたいと思います。

最終日はスタッフ用の講演が目白押しです。各自分かれて聴講しました。

今回の学会は土曜日が最終日でしたので、学会終了後にディズニーランドに行かれる方も多かったようですが私達にはレポートが待っています。
シンデレラ城を横目に見ながらちょっと寂しい気持ちで帰路に着きました(笑)

来週は斜視弱視学会、再来週はアジア太平洋白内障屈折会議でシンガポールへ、学会続きですがもっともっと知識を蓄え日々の診療に生かせるように頑張ってまいります。



集合.jpg


投稿:岡松

 

 

posted by 岡眼科 at 19:56| 学会・研修会・勉強会